季節の風物、これがないと物足りない・・
私の風邪も間もなく去りそうなので
ここに今年の記録を記しておきます。
月曜日は職場にガラガラ声で「休みます」と言い放って休んだものの
病院にいく気力が出ず
なんでだろう・・と茫漠とした頭で思い当たるのは
あの病院の白い雰囲気、
ばっちりメイクのきれいな受付嬢、
システム化された患者の順番待ち・・
すべてがしんどいような気がする。
でも明日は仕事に行かねば・・
このまま引きこもって治るんだろうか
と思っていたら、良いことを思いついた!
そうだ、整体の先生のところに行こう!
電話をしたら、ありがたいことに空きがあって予約できた!
やったー!
とたんに元気になりました。
なぜなら整体の先生は男前なのである。
それも、ぱっと見の姿かたちのことじゃなく
なんというか、
無駄な色気が一切ないのだ。
職人のかっこよさなのだ。
それで、まずお腹に何かいれようと思って
スープを作った。
じゃがいもと、にんじんと、かぼちゃと・・
あれ?にんじんをたくさん食べたい気がする。
多めにいれとくか・・。
そしてメイルをチェックしたら
南青山でライブを見てくれたお客様から
「CD希望」のお便りが。
ありがたいなあ、と思いつつ
その方がブログを書いてらっしゃるようなので
覗いてみた。
そしたら、おすすめリンクのところに
「風邪の効用」の本が載っていた。
うーん、今の私にはとても前向きな言葉だなあ・・
と思い、一応タイトルと出版社を覚えて
スープを食べて
冷えないように身支度をして
整体に行きました。
そして、先生の風邪の処し方などをお聞きしました。
食べ物のことになって
「あったまるものがええよ!にんじんとか・・」
と、仰ったので
「にんじん、いいですか!やっぱり〜」
と勝手に盛り上がり(笑)
「完全にただの休養日、というのもひつようですね〜」
「そうやね、もう今日は何もしない!とでも思わないとね、
じつはなかなか勇気のいることやね〜」
と言う話や、
鶴瓶ちゃんの話などを聞いてもらい
首と腰などに鍼を打ってもらい
あっちこっちを施術してもらい
痛い分だけ面白い話などをして
最後に
「このへんに本屋さんありますか?」
と訊くと
「あるよ!何買うの?」と先生。
「風邪のナントカっていう・・ちくま文庫の・・」
と言うと
「ああ!野口先生の?あの本はええよ。」と。
話が早くてびっくりしました。
そして本屋への道をてきぱき教えてくださいました。
そして本屋へたどりついたのですが
間口は狭いが見た目よりは奥が広い本屋さんで、
なさそうに思ったその本は
1冊だけ置いてありました。
それを図書カードで購入して
スーパーで生姜と八朔などを購入して
本を読みながら帰りました。
その本は、私が生まれる前に書かれたものらしく
整体の先生の本なので
分からない言葉も多数出てきますが
この方の
「風邪をひいたら儲けもの」
という言い放ち方と、
本の表紙の色・・装丁というのかな、
この特別なんてことない色と字体、
そして中身の文字の大きさが
風邪の私にはちょうどよくしっくりきました。
何の変哲もないって
素敵なことだなあ。
とりあえず、風邪のときにテレビは厳禁らしいのでラジオにして
喉が痛むので足湯をしたり
厳しくて面白いおじいちゃんのような文章を読んで
昨日も過ごしました。
思えば音楽もライブも普段の仕事も
一生懸命やったほうが面白いから頑張ってしまうわけで
そうなると、面白いほうが魅力的だから
休日なんてものはなくなってしまっていたが
今日はなにもしない!
無駄なことしかし〜な〜い〜
みたいな日も同じくらいたいせつなのじゃ。
今日は、カーテンの隙間から見える青空が
まぶしく美しかったです。
オワリ