今日は、文章を書くことが多い一日でした。
私は手紙などを家で書くより外で書くほうが好きなので
昼過ぎから出かけました。
大阪はすっかり秋になっていました。
ライブ会場でたまたま見てもらって
私のCDを買ってくださった方の中に
ジェラートのお店の方がいらして、
そのお店が今、梅田の百貨店に出店されてると教えてもらったので
今日訪ねてみました。
行ってみると、催し会場は大変なにぎわいで
仲良くなったそのお店の方はすぐみつかったのですが
たくさんのお客様を前に大忙しで
てきぱきと仕事をされていました。
真剣なその様子を見て
日々こんなに熱心に仕事をされてる方が
CDを聴いてくださってるんだなあーと背筋が伸びる思いで
時間をずらしてまた来よう、と思い
とりあえずお気に入りの喫茶店に行きました。
お友達への手紙などを書いてすっかり夜になり、
また催し会場へ行ってみると
お店の方はすぐに気付いてくださって
笑顔で迎えてくれました。
昼間と違ってやっと人も少なくなっていたけれど
「今日は1回も休憩できなくて、お昼も食べれなかったよ〜♪」
とのこと、やはりものすごい忙しさだったようです。
ライブの時と違って、今は純粋なお客だぞ〜とはりきって
ジェラートを買って帰ろうと「これと、これと〜♪」と4つを選びました。
するとお店の方は、嬉しそうに包んでくれながら
「ハイ!これは社長から〜♪」
と、お金を受け取りにならない。
「それは困ります〜!」
と、言うものの
「いつもCD聴いてるよ〜♪ また良い曲作って!!」
と素敵な笑顔で言ってくださるので
ありがたくいただくことにしました。
「すみません・・・じゃなくて、ありがとうございます!」
と、しっかり包んでもらったジェラートを手に
お店の方達の気持ちがありがたくて
頭がついつい前のめりになるような
もう何もほしいものは思いつかない、
秋の稲穂のような気持ちになって歩いて帰りました。
お店の方の笑顔をしみじみ思い出して帰っていたら
私はいつもこんなふうに
誰かに応援してもらっているのに
気付いてないだけかもしれないなあー
と思えてきました。
同じ気持ちでも、こういう言い方でないと嫌だとか、
自分でいろいろ制限をしたりして
受け取れてなかっただけのことが
たくさんあったのかもしれない。
今日のように、働くひとの輝く姿を見たことで
いつも客席でしか会えないお客様も
日々働いて、仕事を終えてライブに来てくださってるんだなあ
と実感することができて
いろんなことが少しだけ
透き通るように見えた気がしたのです。
今まで受け取れなかったかもしれないことでも
自分さえその気になればいつでも受け取れる。
そんな贈り物を、自分はもうたくさんもらっているような気がしました。
そんな賞味期限ナシの贈り物のような音楽を
私も作って行きたいなあ、と思いました。