昨夜から
不思議な気持ちであることを考えていました。
私の新しいアルバム「手紙」の
盤面とジャケットの内側にある花模様は
一昨年、はんこ職人の方に作って頂いたものなのですが
そのはんこ職人の方とご縁ができたきっかけは
大阪狭山市の、カフェ・ド・アーヌさん
というお店でした。
http://ameblo.jp/cafe-de-ane/ブログ素敵なので、よかったらご覧ください。
そのお店を知ったのは
一昨年、仕事の営業先の帰り道でした。
楽器店に勤めてた頃
大阪狭山市のある町に、もう10年以上か・・通っていたのですが
あまり好きな営業先ではなかったのです。
というのも、駅前にも、道中にも全然お店がないし(笑)
営業先の住宅地まで、
大きな人口の池を通り過ぎないといけないのですが
その道がとても長くて
あまり人も通らないし
大概重い荷物を持っていたので
とにかく、ここをやり過ごすんだ・・
と思いながら
毎回お努めのように、「やれやれ」と思いながら歩いていました。
まあ、どこかに仕事以外のお楽しみを見つけて
営業に出かけていた、ということなのですが・・・。
でも、今となっては
なぜかとても懐かしい思い出になっています。
今も、あの池の横の道を歩いている自分が
見えるようです。
何年も通ったある時、その町の帰り道をいつもと変えてみたら
まったく普通の住宅地に
長屋をカフェにしたお店を見つけたのです。
こんなところに?とびっくりしましたが
寄り道できる暇が無いまま
いつもそのお店の前を通って帰るようにしていました。
そして、いよいよ(というのも変ですが)
私の勤め先が営業を停止することになり
その町に営業で来るのも最後の日になりました。
これが最後なら、なんとしてもあのお店に行かなくては・・・!
と、念願の寄り道をしたのでした。
そのお店は、入ってみたら
長屋の個性をそのまま生かしたような
地に足がついたというか
創意工夫の妙というか
なんか好きだなあ、と一瞬で思いました。
それで、そのお店の入り口に
はんこ職人の方の見本帳が置いてあったのです。
ちょうど私は名刺を作りたいと思っていたので
この方に頼めるか、お店の方に相談して
連絡先を教えてもらって、作ってもらえることになったのでした。
その、素敵なはんこを作られる方に出会えたこと、
1回しか行ってないのにお店の名前を今もちゃんと覚えていること、
アーヌということばが「ろば」という意味で
「ユーニ・ノイ」さんのお店のマークも「ろば」だったという偶然、
そういうしみじみ嬉しい素敵なことが
あの、いつもうんざりしていた
曇り空の下、人口の池の横の道を何度も歩いた後で待っていたんだなあ
と、思うと
人生ってなあ・・・・
と、不思議でふくよかな気持ちになっていたのでした。
さて、明日はチャッツワースでコトリ木のサポート、
東京から、素敵なマユルカさんとご一緒します。
そして5月3日は、「手紙」リリースライブです。
ご予約は
cuore173405@beetle.ocn.ne.jp まで、楽しみにお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。