この春から、1歳に満たない赤ちゃんとお母さんがレッスンに来てくれてるのですが
今日、気付いたことがありました。
いつもはピアノを弾いて歌っていますが
今日は小さい鉄琴を鳴らしながら歌ってみたら
女の子の表情が、ふわーっと、それはそれはきらめくように
花が咲くような笑顔になって
目から小さな星がたくさん出てきたかのように見えました。
鉄琴の音をひとつずつ鳴らしただけなのに
今まで見たことのない位の反応だったのです。
それで、赤ちゃんという存在はそういうことなのかと、
つまり、(たとえば)
何か適当に見繕った食材でそれらしく作った料理には見向きもしなくて
そのまま食べた方が美味しいくらいの摘み立てのお野菜のおいしさを知っている、みたいな
正確で繊細な感性なんだなあ、と思いました。
だから、弾き慣れたピアノをなんとなく弾いていたのでは届かなくて
自分も鳴らしながら「どんな音かな?」と耳を澄ませた鉄琴の音の方が
赤ちゃんにも響いたんだなあ、と思います。
ピアノの音をひとつひとつ、耳を澄ませて弾いていなかったなあ。
そしてこの世のほんとうに美しいものを知っている赤ちゃんと今レッスンが出来ていることは
すごいことだなあ。
ありがとうございます、と敬礼の気持ちの一日でした。